スポーツ選手の未来と心身の健康を守るために②記者会見で事実関係を明らかにします(前編)|テクノサイエンス株式会社
新着情報 2023.08.29
2019年にテクノサイエンス社の製品がドーピング違反であると摘発された件の訴訟に対し、多くの方から応援の声やお問い合わせをいただきました。そこで弊社は、応援してくださるみなさまやメディアに向けて記者会見を開き「選手の陽性の原因がテクノサイエンスのサプリメントであるとしたのは意図的である」という主張の根拠となる事実関係を説明することにいたしました。
この記事では、記者会見でお伝えする内容を一般の方にわかりやすく説明し、不明瞭な点が残されたままになっている事実を包み隠さずお伝えします。
まずは前編として「選手の陽性の原因がテクノサイエンスのサプリメントであるとしたのは意図的である」と弊社が判断した理由を3つ解説します。
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■目次
記者会見の目的:事実関係を明らかにすること
「選手の陽性の原因を弊社サプリメントであるとしたのは意図的である」と判断する理由
・検出された量がごくわずかである
・サンプルの検査方法が不自然
・サンプルの在庫数量が不一致
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記者会見の目的:事実関係を明らかにすること
テクノサイエンス社は2023年4月に、2019年11月に弊社製品に禁止薬物のオスタリンが含まれていたとする摘発は事実に反するとして訴訟を起こし、関係機関に対して損害賠償を請求しました。開廷に先立ち、ユーザーのみなさまや関係者の方々に事実関係を説明する場として記者会見を開きます(2023年秋予定)。
記者会見の目的は、ドーピング陽性と判断された過程や検査についての事実関係を明らかにすることです。関係機関の主張や実際に行われた検査を紐解き、関係機関の見解が誤っていることを多角的に解説していきます。
「選手の陽性の原因を弊社サプリメントであるとしたのは意図的である」と判断する理由
弊社の主張は当時から一貫して「選手の陽性の原因を弊社サプリメントとしたのは関係機関の意図的な操作による」というものです。意図的である、と判断する理由は次の3点です。
【選手の陽性の原因を弊社サプリメントとしたのは意図的であると判断する理由】
・検出された量がごくわずかである
・サンプルの検査方法が不自然
・サンプルの在庫数量が不一致
それぞれの理由に焦点をあてて説明していきます。
検出された量がごくわずかである
一つ目の理由は、検出された量がごくわずかであることです。
医薬品はそれぞれの成分に効果がある量が定められており、その量に達しない限りは、いくら摂取しても作用しない=効果がないとされています。業界では効果を発揮しない量を「コンタミレベル」と呼び、今回の一件はコンタミレベルでドーピング陽性と判断された一例に該当します。
以下で、検出された量と、オスタリンがドーピング陽性と判断される量について詳しく見ていきましょう。
1)検出された量
弊社の製品(1包20ml)から検出されたと発表されたオスタリンの量は18ng(ナノグラム=1/1000000000グラム)でした。これは非常にわずかな量(環境汚染レベル)で、薬物が効果を発揮する量には到底及びません。
2)ドーピング陽性と判断される量
オスタリンは、アメリカでは筋肉増強を目的とした製品に使用されており、アスリートは10mg~20mgを摂取しているようです。また、オスタリンの臨床試験結果がまとめられた論文では、臨床投与量は3mgと記されています。これらのことから、オスタリンの投与量(効果を発揮する量)は3mg~20㎎だと考えられます。
1)と2)の結果から、効果をある量を18mg(18ngの100万倍)とすると、20mlあたり18ng含まれるという弊社の製品を20トン以上摂取しなければ、ドーピング陽性と判断される量には及ばないことになります。20トン以上摂取するのは物理的に不可能であるため、検査結果の妥当性がないことは明らかです。
今回、尿中に検出されたことによりドーピングと判断されましたが、これは効果のある量を弊社商品以外で摂取していたということになります。
サンプルの検査方法が不自然
二つ目の理由は、サンプルの検査方法が不自然だということです。
該当選手は当社の製品のほかにも数種類のサプリメントを摂取していました。数種類のサプリメントを検査する際に、テクノサイエンス社のサプリメントのみが日本国内で分析され、残りの製品はアメリカで検査が行われました。アメリカで分析された製品は全て陰性という結果が発表され、当社製品のみが陽性と判断されました。
当社のサプリメントだけが国内で検査された理由は明らかにされておらず、意図的な理由があったのではないかと推測せずにはいられません。また、WADA認定の分析機関はアスリート個人や団体の依頼を受けサプリメントを分析することを禁止しています。
サンプルの在庫数量が不一致
三つ目の理由は、サンプルの在庫数量が一致していないことです。これは、陽性結果が出た2019年の7月には選手の手元に弊社のサプリメントが残っていたとは考えにくいということを意味します。
購入履歴をたどると、該当選手は当時、2019年の2月に60包の当社製品を購入し、練習の際に定期的に摂取していたと報告されています。購入から3カ月後の2019年5月(サンプリングが行われた時期)に手元にサプリメントが残っていたのかどうか疑問が残ります。さらに、同様に摂取していたと考えられる2019年4月に行われた大会では、ドーピング陰性となっています。
時系列をたどれば不自然な点が多いことが明確であるにもかかわらず、ドーピング陽性の判断には、サプリメントの在庫数や1カ月前の4月に陰性結果が出ていることは、もちろん考慮されていません。
まとめ
この記事では、2019年11月の検査結果や検査過程には不自然な点が多く、選手の陽性の原因を弊社サプリメントであるとしたのは意図的である可能性が極めて高いことを説明しました。後編では「なぜJADAは意図的に陽性原因」を下したのか、テクノサイエンス社の見解をお伝えします。